人気DVD BOX激安通販!全品配送無料

検索

カート 0

心を揺さぶる津川雅彦の「生命力」生への意地

2018-05-30

俳優津川雅彦(78)の「生命力」と「言葉力」に、心を揺さぶられた。4月27日に最愛の妻で女優、タレントとして活躍した朝丘雪路さん(享年82)がアルツハイマー型認知症のため死去し、葬儀などが済んだ5月20日に都内で取材に応じました。

 関係者からは「津川さんも体調がお悪いので、短めにお願いします」と言われており、取材は津川の体調回復を待って始まりました。事前の説明通り、津川も満身創痍(そうい)だった。昨年から肺炎を患っており、キャスター付きのいすに酸素ボンベを転がし、会見場所に現れました。

 到着するや、津川はいすを立ち、報道陣のところへ歩いて行こうとした。「どうぞ、お座りになって下さい」というリポーターの言葉を聞き入れ、再びいすに座ると、「感謝です。すべてに感謝してます」と語り始めました。

 朝丘さんとは一時、別居したこともあったが、朝丘さんの病気を機に3、4年前から再び同居を始めた。朝丘さんが日に日に動けなくなり、記憶があいまいになり、普通の生活が厳しくなっていったことは想像に難くないです。しかし、津川は「(病気の)深い話は勘弁してください」と、多くは語らなかったんです。

 長年連れ添った妻の最期は、しっかりみとったという。会見の最後に、「感謝の意味」を問われると、津川はこう答えました。

 「全てに感謝です。娘を産んだことも含めて。家を売ってくれたこと。僕よりも先に死んでくれたことも含めて」

 最後の一言が、グサリと突き刺さった。病床の妻を残して、死ねるもんか-。そんな生への意地が感じられました。無理をして立ち上がり、歩いたその行動の意味が、少しだけ分かった気がしました。

« Back