天地にかけて、この愛を誓う。
その昔、世界には花界・人間界・天界・魔界が存在していた。
花界の神・梓芬(しふん)から一人の女の子、錦覓(きんべき)が産まれるが、梓芬は自らが愛情により苦しんだことで、娘の錦覓が自分と同じ目に遭わぬよう、情を絶ち愛を拒絶する力を錦覓に与えてしまう。
そして錦覓には身分や感情に縛られずに自由に生きてほしいという願いから、花界を守る精霊たちに錦覓の身分を隠して育てるよう命じて絶命する。
生まれながらに愛する心を封印された錦覓は、身寄りのない平凡な精霊として、花界で一人暮らしていた。
時が過ぎ、天界で修行をしていた天帝の息子・旭鳳(きょくほう)が、何者かの攻撃を受けて花界に落ちてしまう。
偶然旭鳳を助けた錦覓は、恩を返してもらう代わりに天界に自分を連れていって欲しいと懇願。
仕方なく錦覓を天界に連れ帰った旭鳳は、召使いとして自分の側に置くことにするのだが、次第に天真爛漫で純粋な錦覓に惹かれていく。
一方で、旭鳳の異母兄弟の兄・潤玉もまた錦覓に興味を示す。
本当の愛を知らない錦覓は、潤玉からの求婚を受け入れてしまうのだった。
それを目の前で見ていた旭鳳は…。
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