人気DVD BOX激安通販!全品配送無料

検索

カート 0

堺雅人 ドラマ『Dr.倫太郎(りんたろう)』

2016-11-11

堺雅人 ドラマ『Dr.倫太郎(りんたろう)

 

共演の女性には、篠原涼子、能年玲奈、吉瀬美智子、蒼井優、松嶋菜々子の名が挙がっている。

【脚本】中園ミホ
【主題歌】miwa

【キャスト】
日野倫太郎(堺雅人)

夢乃(蒼井優)
水島百合子(吉瀬美智子)

桐生薫(内田有紀)
川上葉子(高梨臨)
福原大策(高橋一生)
矢部街子(真飛聖)
小夢(中西美帆)
益田伊久美(余貴美子)
荒木重人(遠藤憲一)
中西まどか(酒井若菜)
宮川貴博(長塚圭史)
蓮見榮介(松重豊)
池正行(石橋蓮司)
相澤るり子(高畑淳子)
円能寺(小日向文世)

 

「多重人格障害」とも

この病気は別名「多重人格障害」とも言う。その名の通り、自分の中にいくつもの人格が現れる。ドラマでは、華やかな性格の新橋の芸者「夢乃」と引っ込み思案な「明良」が、一人の女性の中に存在している。この病気では、一方の人格が現れているときには別の人格の記憶がない場合が多い。そのため、本人の中でつじつまが合わないことがしばしば生じ、生活に支障が出る。発症の原因は、一貫して「つらい体験」と言われている。耐え難い苦痛による精神崩壊の危険から自分を守るために、人格を切り離してしまい起こると考えられている。具体的に、この病気を発症している多くの人は、子どもの頃に虐待を受けていたり、親からネグレクト(育児放棄)されていたりした経験がある。世界的な医学書メルクマニュアルによると、解離性同一性障害が見られる人の割合は約1%と言われている。案外多いような印象を受ける。他の精神疾患と併発している場合もしばしば見られるためかもしれない。

うつ薬や不安の薬がやっと

解離性同一性障害の治療について、世界では、精神科学、神経生物学、心理薬理学的方面から研究が行われている。まだ、解離性同一性障害に直接的に効果がある薬は存在しない。補助的に「抗うつ薬」「抗不安薬」など、症状に応じて適切な薬が使われることはある。ただ、まとめ飲みによる自殺を試みないように、本人も周囲の人たちも注意する必要がある。多くの解離性同一性障害の人に症状の改善効果が見られた治療は、「心理療法/精神療法」だ。つまり、解離を起こす原因となっているストレスを解決するのが効果的な治療となる。そのために重要なのは、まず、主治医と信頼関係を築いて本人が安心できる治療環境を整えること。解離性同一性障害では、子どもの頃に虐待を受けている場合が多いので、信頼関係を築くのは簡単ではなく、時間がかかる場合が多い。もちろん、家族や周囲の人が病気について理解し、受け入れるのも治療に向けての大きな一歩となる。

大きな進歩は意外とない

トルコのアメリカン・ホスピタル精神科のシャル氏は、心理薬理学および神経科学の専門誌クリニカル・サイコファーマコロジー・アンド・ニューロサイエンス誌の2014年12月号で解離性同一性障害についての最新の総説を発表した。この中で、特に画期的な最新治療法というものは紹介されていない。シャル氏は、ここ数十年の精神科学分野の発展で、さまざまな精神科領域の病気に新しい治療法が登場した割に、解離性同一性障害については大きな進歩がないと指摘している。意外と治療方法の解明は難航しているわけだ。一方で、今後研究が進めば、革新的な治療に結びつく発見があるだろうと主張している。

虐待と「ビリー・ミリガン」

有名小説「アルジャーノンに花束を」の原作者ダニエル・キイスは「24人のビリー・ミリガン」という本も書いている。ビリー・ミリガンは実在の米国人。犯罪で逮捕・起訴されたが本人は解離性同一性障害で24もの人格を持っていた。かつて全米で注目された事件だ。彼もまた、子どもの頃に激しい虐待を受けていた。ビリー・ミリガンは、シャル氏の総説が発表された昨年12月に、がんのため59歳で亡くなった。根本的に幼児期の問題に根があるとすれば、虐待に目を向けるのは大切だろう。Medエッジでは虐待への対応を伝えてもいる(子どものネグレクトに「ABC」、親の行動の変化は長期間にわたって効果あり)。子どもに寄り沿っていくところに答えは隠れているのかもしれない。

« Back